久しぶりの実証実験報告です。
前回は3月19日に投稿 それ以降、実証実験していませんでした。(いろいろ忙しかったので〜言い訳)
前回は 即FIXと緯度経度座標較差(既知の座標値との較差)予定値(3cm)以内の結果が得られたのですっかり安心していましたが、観測場所の条件は最上、周りに障害物が一切ない環境です。 前回はローコストRTKシステムが正常に稼働するかどうかが目的ということにしてください。
実質的課題はFIXするまでの時間や位置精度が最悪環境下とは言わないまでも、ある程度の悪環境下でも使える目途が立つかどうかを検証しなければなりません。
何しろ1周波のローコスト受信機でやっている訳ですから、「結局、ローコストRTKは使い物にならない」といった結論もあり得る訳です。
実証実験課題では衛星の選択やアンテナの性能も試行錯誤してみる必要があります。
さて、4月29日に行った実験結果を報告します。
方法は前回同様に、既知点にアンテナを立てて観測、FIX時間数とRatioが50以上になった時点での緯度経度を記録して、既知点緯度経度との座標較差を比較しました。
観測場所−1
入間市1級基準点NO.151 上空は完全に開けていて障害物一切なし
既知点成果 緯度 35°48′09.9881″ 経度 139°23′05.9226″
X= −21788.648 Y=−40521.821 (\系)
観測成果 緯度 35°48′09.9867″ 経度 139°23′05.9228″
X= −21788.691 Y=−40521.816 (\系)
X較差=−0.043 Y較差=+0.005
FIX(Ratio3超)時間=20秒程度 Ratio50超時間=50秒程度
観測場所−2
入間市1級基準点NO.139 上空は完全に開けていて障害物一切なし
既知点成果 緯度 35°48′55.3571″ 経度 139°21′42.2376″
X= −20380.590 Y=−42616.036 (\系)
観測成果 緯度 35°48′55.3558″ 経度 139°21′42.2383″
X= −20380.630 Y=−42616.018 (\系)
X較差=−0.040 Y較差=+0.018
FIX(Ratio3超)時間=100秒程度 Ratio50超時間=150秒程度
観測場所−3
入間市1級基準点NO.138 (3/19観測地) 上空は完全に開けていて障害物一切なし
既知点成果 緯度 35°48′56.4156″ 経度 139°21′01.1477″
X= −20342.939 Y=−43647.291 (\系)
観測成果 緯度 35°48′56.4149″ 経度 139°21′01.1485″
X= −20342.962 Y=−43647.272 (\系)
X較差=−0.023 Y較差=+0.019
FIX(Ratio3超)時間=10秒程度 Ratio50超時間=20秒程度
観測場所−4
入間市2級基準点NO.2064
上空は開けているが近傍に建物あり。建物の影響はあまりないような気がする。比較的近くに看板あり、マルチパスが若干心配
前の3点より条件は若干良くない様な気がするが、ここが駄目ならもっと悪条件の場所は沢山ある。この条件で使えないのならこのRTKシステムは使えない事になる。
既知点成果 緯度 35°48′05.9309″ 経度 139°19′54.7276″
X= −21890.409 Y=−45322.497 (\系)
FIXしなかった。というより風が強くてアンテナが安定しなかったので観測中止
次回に続く
2018年05月01日
既知点でのRTK精度実証実験(その2)
posted by Y-NAMISOKU at 14:23| Comment(0)
| 実証実験
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