2018年03月13日

高精度測位のカギは「基準局」

前回RTK測位の概要で説明したましたが、基準局は位置が判っている必要があります。
位置とは地球上の位置のこと=緯度、経度、標高(楕円体高) 
この位置精度が移動局(位置を知りたいもう一方)の位置精度に直結します。
位置が判っている点としては、行政機関が設置した基準点(三角点や公共基準点)がありますが、RTK測位にはその点ともう一方の点との通信が必要になります。
三角点や公共基準点は緯度、経度、標高は判っていますが、データー発信はしません。現地にあるのは単なる石や金属の標識です。(電子基準点といったものは別ですが)
リアルタイムの測位となると常に基準局からその位置データーが発信されている必要があります。
あと、移動局の位置精度は10q圏内に基準局があるか無いかに掛かっています。
だから、移動局での測位を必要とする人が、自ら基準局を開設してその位置のデーター発信をすれば良いことになります。
事務所の屋根の上にカメラの三脚を使って基準局を設置しました。(小さなアンテナが載っています。)
基準局カット版.jpg
発信するデーターはU-bloX(NEO-MP8)が基準局側で受信した測位データーです。
実はこのデーター発信はRTKLIBでできるのです。
自分のパソコンを基準局データーの発信サーバーにできるのです。
RTKLIBに含まれるSTRSVRといったソフトでデーター発信します。
衛星〜アンテナ〜受信機〜パソコン(STRSVR)よりoutputされている状態であれば、IP通信により外から発信されているデーターにアクセスできる訳です。

ただし、インターネットに関する問題もあります。データー発信基準局のIPアドレスが判らなければアクセスできません。グローバルIPアドレスが固定している事、若しくはDDNSを利用してすることなどの対処が必要だそうです。また、ファイヤーウォールに穴をあける必要があるそうです。でないと外部からデーターアクセスできません。(セキュリティー対策させていないPCは皆無ですから)
RTK技術以外にネット関連の知識も必要です
また、企業のローカルネットワークに外部からアクセスできるようにするのはなかなか難しいです。そんなリスクはたかが実験レベルでは普通犯しません。
そんな訳で、小生はNTRIP といった仕組みを利用しました。
自分で開設した基準局から発信しているデーターをインターネット経由でNTRIP Casterといったサーバーにアップロードしておけば、移動局からNTRIP Casterにアクセスして基準局データーをダウンロードすることができるのです。
図で示すと次のようなこと(トラ技2018.1月号より)
NTRIP
以上すべてトラ技の受け売りですが、実際に試してみました。



posted by Y-NAMISOKU at 20:58| Comment(0) | プロジェクト